2月 28, 2026

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登山ガイド *ねこみみ*

登山日記や自然散策、ガイド企画のHPです

白馬岳(2017/5/28-30)

こんにちは。登山ガイドの奥田かほりです。これは残雪期の白馬へ遊び兼若干のお手伝いに行った時です。画像は山小屋の入り口ですが、先に入山した方が雪かきをしてくれていなければまだまだ雪が残って歩きにくい上に、雪が入り口を塞いで小屋に入れないのが分かります。ふわふわの雪を少し移動する訳ではなく、シャビシャビで重い雪だったり、一度溶けた雪がまた冷えて固かったりと、雪かきはかなりの重労働です。本当にありがたい限りです。

私の中では山小屋に着いたら仕事やお手伝いなのですが、そのための通勤で山を歩いている間は仕事という感覚より登山を堪能しています。が、小屋の方に登山道の情報を報告するため雪の溶け具合などを撮影してきます。

これは5/30に下山した時の大雪渓の状態で、かなり上部から撮影しています。さて、この画像を見て皆さんは何を感じますか?考えますか?「5月末でもまだこんなに雪が残っているんだ!」「見事に沢状の地形だな」という見方もあります。しかし、これを撮影して山小屋の方に画像を見てもらえば、「まだまだ落石は多くない、ほぼ見当たらない。」「急斜面の雪が固かったら滑落してしまうので、自分が下山する時は安全な斜めルートで下山しよう。」「この天気で全く登山者がいないので、かなり注意して歩かないと誰も助けてくれないな(笑)」など色々な事を考え、必要があれば今の登山道の状況と注意点をSNSなどで公開してくれます。

かなり下ってくると雪渓が溶けてクラックどころか、もはや沢が見えているところも…。近くに行ったら落ちて雪の下の沢を流される事になるのでかなり危険です。しかし、この辺りは時期によってはシラネアオイが咲く場所で雪の状況を確認せず近づいてしまう可能性があります。こういった時期は知っている登山道でも他の登山者とすれ違う際には、雪解けの状況を伺ったりします。ソロ登山も好きな私は、お互いの情報交換がとてもありがたいです。

これは5/29の白馬岳の様子。厳密には山頂はとがった場所のほんの少し先で画像には映っていませんが、ほぼ山頂です。5/30の下山の大雪渓では雪がかなり残っていますが、日当たりの良い稜線と山頂付近は雪が解けています。手前の雪は雪かきの跡なので気にしないでください…。毎年何度も登っているとどこから雪解けが始まり、どこに最後まで雪が残るのか分かってきます。それは地形に対する日当たりや気温の問題ですが、私はそれを考えるのが楽しいタイプなので、別の山の地形図を見てある程度予測して登ってみると楽しそうだなぁと思っています。

少しガスってしまいましたが、5/29に少し散策をしました。向かうは画像の杓子岳(左)・白馬鑓ヶ岳(右)方面です。白馬岳と合わせて白馬三山と言われていますが、この時期に杓子岳を登らずに巻こうと思うと雪が残っている箇所が結構あります。この日はあまり時間もなかったので杓子岳へも登らず小屋に戻りました。

雷鳥さんを発見した辺りで引き返しました。5~6月は雄の雷鳥が岩の上で見張りをしている事が多いので、遭遇確率はかなり高いです。

何度通ったか分からない道なので、この時の詳細な記憶はないのですが画像を見返してそんな事を思い出しました。アイゼン・ピッケルがきちんと使える事、落石や滑落を考えたルート取りができる事、間違った雪渓を登らない事、など色々な注意が必要な時期です。ただ、階段は雪に隠れているし分かっていれば下山は超早くて楽ちんです。それを知っていると階段登山道がめんどくさくなる私です…。

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